シェアリングエコノミー

 ある理由から、息子の車を無期限で預かることになり、維持費もバカにならないことから、カーシェアリング業者に登録をしてみた。10日位経った後、カーシェア会員から、車をゴールデンウイークに使いたいとの連絡があり、本日の朝、郡山駅にて車を引き渡した。

 

 利用者は東京から来たミドルエイジのご夫婦で、県内で行われるマラソン大会に参加するようである。まず、お互いの免許証を確認し、車の外装の状態をざっと確認した上、行ってらっしゃいと笑顔で送り出す。3日間の予定なので、あとは2日後に郡山駅前で受け取ればいいだけだ。カーシェアは一旦登録さえしてしまえば、めんどくさいことはなく、非常に合理的な仕組みだ。

 

 相手方を見送ったあと、コンビニでコーヒーを買い一息ついていると、ズボンのポケットの中に固形物の感触を感じる。いやな予感。もしかして・・・。先ほど引渡した車のスマートキー(鍵)だ。鍵を相手に渡すのを忘れてしまったのだ。やってしまった!

すぐさま相手に連絡をし、謝って、郡山駅に戻ってもらう。余裕でいたはずが、平成最後の日もドタバタになってしまった。

 

 ほろ苦いデビュー戦ではあったが、シェアリングエコノミーは時代の流れである。車の所有者としては、自分が使用しないときに低料金で人に使ってもらい、維持費程度をねん出できれば楽になる。利用者にとっては、TPOに応じて車の選択が可能であり、コストパフォーマンスがよい。

 時代は所有から、TPOに応じたサービスの利用に移りつつある。車だけではなく、シャアハウスや民泊、そしてブランド品までも、シェアする時代である。良し悪しの判断はともかく、百聞は一見にしかずで、まず試してみてはいかがであろう。