ポイントカード

 弁当やコーヒーを買ったり、ほとんど毎日と言っていいほど、会社近くのコンビニを利用している。先日、いつもの如くコーヒーを買うためにレジで精算したところ、コンビニの従業員に、‟nanakoカードを作りませんか?いつもご利用なのできっと得だと思いますよ”と声をかけられたが、丁重に断った。

 

 もう一事例を紹介。会社の近くのジュンク堂書店をよく利用するが、精算の度に例外なく必ず聞かれるのが、‟ポイントカードはお持ちですか?お持ちでないならお作りしませんか?”と、毎回うんざりしながら断っている。

 

 ポイントカードをなるべく作らないようにしている。なぜ作らないかというと、ポイントカードを使うとポイントを得ることができるが、それ以上に何かを失っているような気がするからである。

 

 ポイントカードを使うと、いつのまにかポイントを貯めること自体が目的になってしまい、自分の買いたい時ではなく、お店の売りたい時に買わされてしまう。「ポイント何倍デー」の日に買い物をするのは得であるような気がするが、お店が張った定置網にまんまと引っかかっているようでもある。こういったポイント何倍デーの日には、お店側もお客さんが普段より多く来店して、多く買ってくれることが分かっているので、普段より利幅の高い物等、お店の売りたいものを積極的に売ろうとするはずである。私がお店の経営者なら、絶対にそうする。

 

 買いたいときに、買いたいものを、買いたいだけ買うのが、私の基本的な買い物のスタンスである。はっきり言って、ポイントカードは煩わしい。 ポイントと交換に自由を売り渡しているみたいだ。

 

 しかし、どこで買い物をしても、ポイントカードだらけである。猫も杓子も。そんなものなくてもいいから、その分安くしてほしい。

 買い物の度にいちいちポイントカードを作っていたら、厚さ10センチ程の財布が必要になるのではないだろうか。

 

 と偉そうなことを言ってきたが、実をいうと、‟本日カードを作って頂くと、本日のご精算が10%引きになります。年会費も無料です。”等と耳元でささやかれ、ついついクレジットカード等を作ってしまったりすることがある。目先の利益には弱いものである。